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【子供に読ませたい】ファンタジーの名作「はてしない物語」

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子供の頃、何度も繰り返して読んでいた本があった。それが「はてしない物語」である。

 

ミヒャエル・エンデの有名ファンタジー作品は、おすすめ小説ランキング100選にも選ばれている。

面白かったおすすめ小説ランキング【全100冊】 - NAVER まとめ

 

はてしない物語」は、Amazonではこのように紹介されている。

バスチアンはあかがね色の本を読んでいた――ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年――ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。ミヒャエル・エンデによる大人も楽しめる不朽のファンタジー小説。 引用:https://amzn.to/2SPKskM

 

このあらすじの通り、主人公であるバスチアンが、本の中にあるファンタジー世界「ファンタージェン」に吸い込まれるところから話は始まる。

 

ただ、この話で注目したいのは、主人公バスチアンがごく普通の少年であることだ。

臆病者で勉強も運動もできず、学校ではいじめられている、10歳くらいの背の低い太った少年。この少年のただ一つの特技は、物語を考えたり、そこに存在しているかのように何か想像することができる創造力・想像力である。

 

異世界で突然スーパーマンのような身体能力や超能力を得るわけではなく、ただ想像力それだけを武器に進んでいくバスチアンの姿を、自分と重ねた人も多いのではないか。

 

アメコミのヒーローのように活躍する"ヒーロー"達から勇気をもらえなかった、陰気で引きこもりがちだった私は、なぜかこのバスチアンからとてつもない勇気をもらうことができた。

 

この本は物語中でバスチアンが読んでいる本と全く同じ装丁のように作られている。この手の込んだこだわりが、私たちをファンタジーの世界へと没入させてくれる。


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 はてしない物語の1ページ。ところどころに美しい絵が描かれている。

 

ネタバレを避けたいので、本の内容について詳しく記述することは自粛するが、未知の生物が好きな人、ファンタジー物語が好きな人、家にいることが好きな人、バスチアンのように引っ込み思案で引きこもりがちな人にはぜひ読んでほしい一冊である。


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  「DAKONMAHI」「HAMIGAKINIKU」と書かれた印象的な部分。文字は緑色で書かれており、読みやすい。

 

個人的には細かい装丁にこだわっている単行本がおすすめだが、文庫の2倍ほどの大きさがあり、厚さも5センチほどはあろうか、かなり大きいので注意が必要である。

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文庫版は上巻・下巻に分かれている。軽く、持ち運びに便利である。

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 つらかった子供時代から私を救ってくれたのはまぎれもなくこの本であり、徐々に世界になじめるようになり、いつかファンタジーを卒業し、大人になった今でも、私はこの本が大好きだ。